【北欧神話】ヴァルキューレはオーディンのパシリ!忙しい彼女たちの仕事を詳しく解説!
ゲームや漫画によく登場する、北欧神話のスター「ヴァルキューレ」!
羽飾りのついた兜と鎧に身を固め、天馬にまたがって大空を疾駆するヴァルキューレは、まさに戦いの女神そのもの。カッコいい姿に誰しも憧れます。
このページでは、そんなヴァルキューレの仕事内容と彼女らの活躍を詳しく解説します!
ヴァルキューレって何?
分かりやす~く言うと、「死んだ英雄の魂を、主神オーディンのところへ連れていく乙女」です!
「何で乙女なの?」というのは、英雄だってごつい男神に連れてかれるより、きれいどころの方がうれしいからです!(超単純)
なので彼女たちは、戦場によく現れます。魂を連れていくだけでなく、戦いを激励することもあります。なのでヴァルキューレは「英雄たちの守護神」とも言われています。
ヴァルキューレのお仕事
ヴァルキューレの仕事は、大体三つです。
英雄の魂を集める
英雄の魂を、オーディンの住んでる宮殿ヴァルハラに連れていきます。なんで英雄を集めるかというと、神々はいつか巨人族と最終決戦をしなくちゃいけないので、その戦いに備えて戦力を集めているのです。
そのため、ヴァルキューレは休まず英雄をかき集める、オーディンのパシリ的お仕事をしているのです。
戦いを激励する
ヴァルキューレはお仕事柄、英雄たちが大好きです。彼女たちは「英雄が成長して、一番強くてカッコよくなった時に連れていこう」と考えているので(怖っ)、英雄が強くなるための手伝いをします。彼らが戦ってるときに「頑張れ~」と横で応援します。
ヴァルハラでお・も・て・な・し
連れてった英雄を、ヴァルハラでお世話します。
・お酌をする
・お肉を配る
など、おさんどんをするのです。
ヴァルキューレの持ち物/h2>
忙しいヴァルキューレ、戦場に行くので荷物もいろいろあります。
鎧と兜
羽のついた兜がトレードマーク!神様なので、鎧もピカピカに光ります。
槍
かなり長い槍を持っています。この槍で英雄たちの戦いを激励します。
盾
大きな丸い盾を持っています。夜、この盾を持って空を飛んでいると、緑や青に盾が光ります。この光がオーロラなのです。
白鳥の羽衣
何の役に立つのかよく分かりませんが、白鳥に変身できる羽衣を持っていて、それを着て戦場に行くこともあります。
飛ぶ馬
ヴァルキューレは「天翔ける戦乙女」と呼ばれ、天馬にまたがっています。これは、いちはやく戦場に駆けつけることができるように、オーディンから与えられたものです。この馬に死んだ英雄を乗せてヴァルハラへ飛んでいくのです。
ヴァルキューレは女神じゃない!
ヴァルキューレはいろいろな種族から成り立っています。
・巨人
・人間の王女
もともと女神ではないためか、時には英雄と恋仲になってしまったために、殺してヴァルハラに連れていくことを拒否してオーディンに逆らうこともあります。オーディンが許すはずはなく、こういうヴァルキューレは酷い目にあわされます。
ワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」では、ヴァルキューレは「オーディンの娘たち」ということになっています。
有名なヴァルキューレ
ヴァルキューレは北欧神話の人気者。ここではスター級のヴァルキューレを何人か。
ブリュンヒルデ
人間の王女のヴァルキューレです。彼女はワーグナーのオペラ「ニーベルングの指輪」のヒロインなので有名になりました。
英雄シグルズ(オペラではジークフリート)と結婚するはずだったブリュンヒルデ。しかしシグルズは別の姫と結婚したために、ブリュンヒルデは嫉妬に狂い、シグルズを破滅に追いやってしまいます。
何度も生まれ変わるヘルギの奥さん
「フンディング殺しのヘルギ」と、その妻のヴァルキューレは幾度も生まれ変わっては恋仲になり、また引き裂かれて死ぬ、という悲恋を繰り返す恋人同士です。ヘルギは何回生まれ変わってもヘルギという名前ですが(なんで?)ヴァルキューレの名前は
スヴァーヴァ⇒シグルーン⇒カーラ
と変わっていきます。このうち、シグルーンが一番有名です。ヘルギとシグルーンは激戦のうち結ばれましたが、あろうことかシグルーンの弟がヘルギを暗殺。嘆くシグルーンのもとに、ヘルギは亡霊となって現れ、涙の一夜を明かしたといいます。
まとめ
いかがでしょうか。ヴァルキューレは女神のイメージが強いですが、人間のヴァルキューレもたくさんいるので、死んだり生き返ったりもします。
カッコいい英雄の側にいつもいるので、悲恋の物語が多いのが見どころですね。ヴァルキューレの物語はまた別にまとめるので、ぜひご一読を!