【北欧神話】ヴァルキューレの有名な神話、2選!

2019年12月9日

北欧神話の中でも特にカッコいいヴァルキューレ!

ワーグナーの「ヴァルキューレの騎行」という曲はカッコよすぎ。ぜびYouTubeで聞くことをおすすめします。

しかし、案外ヴァルキューレの個人名や活躍する物語は知られていないのでは?今回は、ヴァルキューレが活躍する物語を二つご紹介いたします!

「フンディング殺しのヘルギ」とヴァルキューレの悲恋

この物語は、幾度も生まれ変わっては恋に落ちるヘルギとヴァルキューレの悲恋の物語です。まるで手塚治虫の火の鳥のような二人。悲恋を宿命づけられた二人に明日はあるのか?!

ヘルギとスヴァーヴァ

ヒョルヴァルズという王に口のきけない息子がいて、この息子には名前がありませんでした。ある日、この息子の前をヴァルキューレが馬に乗って通りかかります。

「王子よ、ヘルギよ。猛き心を持っていても、黙っていては優れた勇士にはなれませんよ」

「乙女よ。ヘルギと言う名につけて、何をくれるのですか。(名前を付ける者は、必ず他に贈り物をするのがしきたりでした)あなたをわたしにくれるのでなければ受けませんよ」

ヴァルキューレの名はスヴァーヴァ。彼女は人間でエイリミ王の娘でした。ヘルギはスヴァーヴァから黄金の剣を受け、この剣で数々の戦に勝利。巨人を殺し、偉大な王となり、ついにエイリミ王からスヴァーヴァを妻にする許しを得ます。

深く愛し合う二人でしたが、しあわせは長続きしません。ヘルギの弟ヘジンがスヴァーヴァに横恋慕し、呪いを受けたヘルギは次の戦で致命傷を負ったのです。

戦場で傷を負ったヘルギ。すぐに駆け付けるスヴァーヴァ。

「スヴァーヴァ、よく来てくれた。これが今生の別れとなろう。お願いだ、我が花嫁よ、泣かないでくれ」

「ヘルギ様、わたしは誓いました。我が君が亡くなられることがあっても、決して他の王の腕に抱かれることはありませんと」

「スヴァーヴァ、口づけしてくれ、わたしに……」

こうしてヘルギは死に、また生まれ変わって出会うことになるのです。

ヘルギとシグルーン

シグムンドの息子ヘルギは若く猛々しい王で、ある日美しいヴァルキューレと出会い、恋に落ちます。彼女はスヴァーヴァの生まれ変わりで、シグルーンと言う名の娘でした。

シグルーンは強大な王グランマルの息子と、無理やり婚約させられていました。ヘルギはシグルーンを救うためにグランマルと戦い、ついに彼女を妻にします。しかし、この戦いで、シグルーンの父や兄弟も皆殺されたのです。

シグルーンは泣きますが、それよりもヘルギの妻となれたことを喜びました。二人の間には子供も生まれ、深く愛し合って幸せに暮らします。

しかし、一人生き残ったシグルーンの弟ダグが復讐の機会をうかがっていたのです。ダグはヘルギの隙をうかがい、槍で突き殺してしまいます。

「姉上、悲しい知らせを申し上げなければなりません。今朝、天下に並びない王が討たれたのです」

シグルーンは泣き崩れます。「王の姿が見えないのであれば、わたしには何の喜びもありません」

ある晩、侍女がヘルギの亡霊が墓に現れると報告。シグルーンはただ一人で墓に走り、そこでヘルギの霊と再会します。

「この上ない喜びでございます。あなたにお目にかかれて。口づけしとうございます」

「シグルーンよ、わたしが悲しみの血に濡れているのはそなたのせいなのだ。そなたの涙がわたしの胸の上に落ちて、それが燃えるような血になる。命も土地も失ったが、今は美酒を酌みたい。ここに妻がいるのだから」

「王よ、生きておいでの時そうしたように、あなたの腕に抱かれ休みとうございます」

朝になり、亡霊は去ります。ヘルギはその後二度と現れず、シグルーンは悲しみのあまり死んでしまいます。彼らは再び生まれ変わり、また出会うことになります。

ヘルギとカーラ

この叙事詩は今は失われてしまっており、ストーリーしか分かっていません。

ハッディンギャルの勇士ヘルギは、恋人でありヴァルキューレのカーラの守護を受けてデンマーク人と戦っていました。あるとき、ヘルギはヴィーネル湖で戦っていました。カーラは白鳥の羽衣を着て、白鳥の姿でヘルギの頭上を飛びます。彼女は魔法の歌を唱えて敵をしびれさせ、ヘルギを守っていました。

すると、ヘルギは剣を高く上げすぎて頭上にいたカーラを殺してしまったのです。守護神を失ったヘルギも無事ではすみません。彼もデンマーク人に頭を割られて死んでしまいました。

シグルズとブリュンヒルデ

今日は疲れたから、またね(^.^)/~~~

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