完全保存版! トロイア戦争のあらすじまとめ

2019年11月27日

ギリシャ神話でもっとも名高いトロイア戦争。神話を読んだことがない人でも、「トロイの木馬」とか、英雄アキレウスの名前は聞いたことがあるのでは?

トロイア戦争はカッコいい英雄が大勢出てくるので、たくさんの映画や小説が出ています。しかし、いかんせん一部分しか取り上げていなかったり、大幅に内容を変えていたり、半分くらいはしょっていたり……。「あらすじがよく分からないなあ」ってことが多いです。

それもそのはず。この戦争は十年も続いた大戦争。戦争の発端となる事件まで入れると三十年近くという大河ドラマなのです!二時間くらいの映画ではとても描ききれません。

このページでは、トロイア戦争の全ストーリーをどこよりも分かりやすく(を目指します)まとめてみました!これを読めばあらすじが分かります!

海の女神テティスの結婚。ゼウス大失恋の巻

海の女神テティスはたいそうな美女でした。髪は麗しく、美脚の持ち主。性格も優しく(これはギリシャ神話の女神には珍しいので貴重な魅力)、申し分なし。

彼女に夢中になったのが、大神ゼウスと海の神ポセイドン。しかし、手を付けようとしたその時、賢者の巨人プロメテウスが「いいんですか。そんなことして。テティスは父親よりも優れた息子を産むという、すごい子宮の持ち主なんですよ」と進言。ゼウスとポセイドンは「やばい」と感じ、「テティスは神と結婚させてはいけない。そうだ!人間と結婚させよう。どこかにいい英雄を見つけてやろう」と勝手に決定。

白羽の矢が立ったのが人間のペレウス。真面目で美男で謙虚ないい男ですが、なぜかその人生は踏んだり蹴ったりの不幸続き。変な女に横恋慕されて殺されかかったり、その嫌がらせで妻が自殺したり……。そこへ、ゼウスの使いの女神テミスが神託をよこします。「女神テティスを妻にすれば、お前にも幸運が訪れるだろう」

有頂天になったペレウスは迷わずテティスに結婚の申し込み。「結婚してください!」とひたすら抱きついてくるペレウス。テティスは真剣に嫌がって、火に化けたり、熊、水、蛇と次々変身しますが、ペレウスの決心は固い。ついに神も疲れて押し切られたのでした。

テティスとペレウスの結婚式。黄金の林檎

テティスとペレウスの結婚式は、ゼウス主催で、ペリオン山のペレウスの館で行われました。「すべての神々は参加するように」とのゼウスの呼びかけで、数えきれない神々が集まりました。では、その様子を説明。

ケイローンのプレゼント。巨大な槍

真っ先に来たのはケンタウロスの賢者ケイローン。ケイローンはペレウスに学問を教えた先生です。彼は結婚の贈り物に、トネリコで作った大きな槍を持ってきました。この槍は、のちにペレウスとテティスの間に産まれる英雄アキレウスがトロイア戦争で使うことになります。

ポセイドンのプレゼント。すごい名馬

ポセイドンが持ってきたのは二頭の名馬、クサントスとバリオス。この神馬も、のちにアキレウスがトロイアへ連れていきます。

運命女神のプレゼント。最低な予言

運命をつかさどる女神モイラは「あなたたちの息子、アキレウスはトロイアへ戦争に行って死ぬよ」と予言。この女神、この時に限らず、いつでも不幸な未来しか予言しません。ろくでもない結婚祝いですね。

呼ばれなかった女神エリス。林檎をぶん投げる

ところでこの結婚式に、争いの女神エリスだけ呼ばれていませんでした。「わたしだけ仲間外れ!みんな不幸にしてやる!」怒り爆発。宴席の真ん中に林檎を一つ放り投げたのです。林檎を見た女神たちは色めき立ちました。この林檎は、黄金の林檎で「最も美しい女神へ」と書かれていたからです。

普通なら、花嫁のテティスに贈るのでは?と考えたくなりますが、そこは自己中の塊の女神たち。どの女神けたはずれに美しいのですから、誰もかれも自分の美貌に自信たっぷり。結婚式のことなんかすっかり忘れて、醜く林檎の争奪戦。特に激しく争ったのは、ゼウスの妃ヘラ、美の女神アフロディテ、知恵の女神アテナ。とうとう「神々の王が決めて下さいよ。さあ!」とゼウスに詰め寄ります。

ゼウス、一人でニヤニヤする

ゼウスは「まあまあ、しかるべき時に決めよう」とニヤニヤ。実は、エリスを呼ばず、女神たちを争わせたのはゼウスのたくらみだったのです。ゼウスは地上に人間たちが増えすぎたため、大きな戦争を起こして人口を減らそうと考えていました。そこで、手始めに人間たちを守護する神々を争わせたのです。

トロイアのパリス、三女神に誘惑される

トロイアのプリアモス王と、妃ヘカベの間に王子が一人産まれました。しかし、この王子が生まれたとたんにとんでもない予言が。「この王子のために、トロイアは燃え上がる。必ず滅びるであろう」

プリアモス王は気高くて、善政を敷き、民衆に愛される名君でした。国のため、泣く泣く息子を捨てたのです。

パリス、羊飼いになる

王子は心優しい羊飼いに拾われ、パリスと名付けられます。パリスは羊飼いらしく呑気でおおらかな青年になります。

と、そんなある日、目の前に光り輝く大神ゼウスが出現!パリス、腰を抜かさんばかりに驚きます。

パリス、いきなり女神の美人コンテスト審査員にされる

パリスの目の前に現れたゼウス、「この三女神で誰が一番美しいか審判し、黄金の林檎を渡せ」と命令。ヘラ、アフロディテ、アテナの三女神が現れます。

どれも人間界ではお目にかかれない美女。ただの人間パリスはオロオロ。業を煮やした女神たちは袖の下をチラつかせます。

ヘラ「わたしを選んだら、人間界一の富をあげるわ」

アフロディテ「わたしを選んだら、人間界一の美女をあげるわ」

アテナ「わたしを選んだら、人間界一の戦士にしてあげるわ」

富、愛、勝利という途方もない未来の約束。パリスが選んだのは「では、人間界一の美女をください」とアフロディテに林檎を捧げます。でもよく考えたら、美の女神が一番美しいのは当たり前ですね。

選んでもらえなかったヘラとアテナは激怒。美貌を侮辱された恨みは物凄く、「パリスはもともとトロイアの王子。トロイアを絶対に滅ぼしてやる!」と逆ギレするのでした。

長いから続きはまたね(^.^)/~~~