【冗談ギリシャ神話】セーラームーンとギリシャ神話の関係!タキシード仮面が働かないのはなぜ?

2020年7月4日

ある意味、これも神話の「セーラームーン」。この作品を知らない日本人はおそらく一人もいないでしょう!

ところでこのセーラームーン、実はギリシャ神話をもとにした話だって知ってましたか?!それを踏まえて考えると……。セーラームーンを知る全ての人が抱いた謎、「なぜタキシード仮面は役立たずなんだ」という疑問が解けるのです!

今回は、タキシード仮面が戦わない理由をすべて明かします!

タキシード仮面は働かない!

主人公セーラームーン(月野うさぎ)の相手役、タキシード仮面(千葉衛)。超名門の高校に通い、彫刻のように甘いマスク。これだけでも大したもんですが、何と彼は前世が王子様。

今の人類が生まれる以前、地球には「地球国」とゆー大国があり、タキシード仮面はその地球国の王子エンディミオンだったのです。一方、セーラームーンは月世界シルバーミレニアム(という国)の王女セレニティでした。愛し合う二人はいろいろあって死亡。(略しすぎ)傷心の魂を抱えたまま、現代に転生したのでした。

ところが!

セーラームーンはご存知の通り必死に敵と戦いますが、タキシード仮面はちっとも戦いません。肝心な時に失明。駆けつけるのが遅くて、セーラームーンの危機を傍観。ボスキャラとの戦いでは「うさこ!しっかりしろ!オレがついてる」と励ますだけで、彼自身が敵と戦うことはまったくありません。

王子なのに……。なぜ、彼はこんなに働かないのか?!その謎を、わたしなりに解明してみました!

タキシード仮面の正体は爆睡男

タキシード仮面の前世はエンディミオン。セーラームーンはセレニティ。

実はこの名前は、ギリシャ神話が元になっています。エンディミオンは美しい羊飼いエンディミオン。セレニティは月の女神セレネです。

月の女神セレネは、毎晩夜空を横切っていきますが、ある日世にも美しい羊飼いエンディミオンを見つけ、激しい恋をします。エンディミオンも女神の愛に心を動かされ、二人は両想いに……。

しかし、エンディミオンは人間。神は永遠に生きますが、人間の身はあっという間に年老いて死んでしまいます。エンディミオンを失いたくないセレネは、大神ゼウスに訴えました。

「エンディミオンを死なせないためには、どうすればよいのでしょう」

「それは、永遠に目を覚まさないことだ。起きていれば老化は避けられない」

こうして、エンディミオンは若さと美しさを保ったまま、永遠に眠り続けることになったのです。セレネは眠ったままのエンディミオンを愛し続け、彼の子供を五十人も生みました。(眠ったままの相手で子作り。これぞ神業!)

つまり、タキシード仮面の前世エンディミオンとは、「年がら年中眠り続ける爆睡男」なのです!

まとめ

お分りになりましたでしょうか?

タキシード仮面が生き生きと元気に働かないのは、それも当然。彼はひたすらに眠る男なのです。彼を愛して、パワフルに子どもを産み、働くのはセレネ(セーラームーン)の方なのです。彼女が戦い、彼は働かないのは、これは神話上の事実で、動かしがたい運命だったのです!

タキシード仮面が戦わないのは、ある意味ミラクルな宿命に従っているだけなのです。みなさん、彼を責めるのはやめましょう!

(この説は全部冗談です)

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