ケルト神話でお勧めの本!入門書からマニア向けまで

2020年4月30日

最初に断っておきますが、ケルト神話の本はあんまりないです!日本には、ケルト神話は全然浸透してないんですね……。

ここでは、神話マニアのわたしが、これまでにかき集めてきた超レア本の数々をご紹介します!

何となくケルトに触れたい人に!入門編

ケルト神話の醍醐味は、カッコいい英雄たち!その英雄たちが分かりやすく描かれているものを集めました。

英雄列伝


ケルト神話の英雄たち、

・クーフーリン

・フィン・マクール

・アーサー王

・円卓の騎士たち(ランスロット、ガウェイン、パーシヴァルなど)

などについて、一人ずつ分かりやすくまとめてあります。その人々の生涯、有名な逸話、性格、親戚関係など、かなり詳しく書いてあるだけでなく、当時の風習や服装、文化にまで触れてあります! ケルト神話の辞書的存在ですね。カッコいいイラスト、地図なども見どころの一つです。

物語を買い、この本を手引きとして揃えておくのもいいかもしれません。

この本は半分はケルト、残り半分はギリシャ神話とキリスト教神話の英雄について載っています。一冊で三つも神話が分かる、かなりおいしい本ですよ。

アーサー王について知りたい人に!入門から変態レベルまで!

ケルト神話と言ったら、やっぱりアーサー王は外せませんね。アーサー王伝説についての本は腐るほどありますが、ここでは「あらすじを知りたい」から「どっぷりと世界に浸かりたい」まで厳選して集めました!

アーサー王物語


おなじみ、岩波少年文庫。子供本だからと言って侮るなかれ!これほど簡潔にアーサー王物語をまとめた本は他にないです!絵もメチャクチャカッコいいですよ。ステンドグラス風な中世の雰囲気溢れる絵です。

超、生真面目な語り口で、

「アーサー王誕生秘話」

「エクスカリバーゲット」

「円卓の騎士大活躍」

「聖杯伝説」

「ランスロットとグィネヴィア不倫」

「アーサー王、ランスロットと戦う」

「アーサー王の死」

一通り、全部網羅しています。これを読めば、物語の内容と、主要人物はパーフェクトです。古典的な語り口も魅力ですね。

アーサー王物語


岩波と同じく、子供本でまとめてある偕成社文庫ですが、岩波とはかなりイメージが違います。岩波は「正統派」「ロマンチック」に描かれていますが、偕成社は「カッコよく」「勇壮」に仕立ててあります。正統派の騎士物語といった雰囲気ですね。「~でした」ではなく「~であった」という大人向けな語り口。

この本では、岩波にはなかったマーリンの大活躍が見逃せません! 岩波では「いきなり出てきた凄い魔法使い」だったマーリン。この本では彼の生い立ちや知られざる活躍が語られています。

中世騎士物語


ハッキリ言って読むには気合がいります。ヨーロッパの学者ブルフィンチが書いたので、ヨーロッパの地理とか常識はすでに知ってて当たり前、という考えで書き進めてあります。地図もないです。

でも、アーサー王伝説を網羅してある貴重な一冊。手元に置いておきたい名著です。

アーサー王の死


これも難易度は高いですが、名著です。「アーサー王を知りたかったらこれを読め!」と、昔から垂涎の一冊。これを制覇したら、あなたは立派なマニアです。

トリスタン・イズー物語


わたしはこれでケルトにはまりましたね。多分、十回以上は読み返したかと。

アーサー王の騎士の中でもトップレベルに人気の高い、トリスタンの生涯を綴った一冊なのですが、全編、中世の吟遊詩人の言葉で語られているのです!あまりにも美しい言葉遣い。情熱的な詩に酔いしれます。あらすじをたどった本では理解できない、当時の空気に触れることができますよ。

「トリスタン誕生」

「マルク王の騎士になる」

「マルク王の妻、イズーと運命の恋に陥る」

「イズーと森に駆け落ちする」

「イズー、城に戻り、トリスタンと離れ離れになる」

「トリスタン、悲嘆の内に病死」

誕生から死まで網羅してます。トリスタンの狂ったような恋は、他の円卓の騎士の物語にはない魅力です。(ランスロットの浮気は、ぶっちゃけ読みごたえないです)

ただし、この本には円卓の騎士としてのトリスタンは描かれてないです。トリスタンが円卓の騎士になるストーリーは、岩波少年文庫の「アーサー王物語」をどうぞ。

アーサー王物語


結構長い(全五巻)ですが、そろえる価値ありです!アーサー王物語をすべて書かれているだけでなく、何と言ってもこの本の魅力は絵です!何と、天才挿絵画家ビアズリーの絵なのですよ!

↑こんな絵。カッコいいでしょ。わたしはこの絵欲しさに買いました。

アーサー王に興味のない人も、絵を見るだけで買う価値ありです。

ケルト神話全般を知りたい人に!マニア編

とにかく、ケルト神話を全部知りたい。アーサー王だけじゃ満足できないぞ、という人のために、かなりマニアな本も紹介します。

ケルトの神話


専門書ですが、かなり読みやすくてお勧めですよ。

「ブリテンにたどり着いたいろんな神族」

「ダーナ神族の神話」

「光の神ルーの神話」

「クーフーリンの神話」

「フィン・マクールの神話」

その他いろいろな変身物語(ケルトでは、人間がとにかくしょっちゅう変身します)とかが載ってます。ケルト神話のあらすじはもちろん、神話を知る上で必要な知識についても親切に書いてあります。写真の多さも魅力ですね。

炎の戦士クーフーリン


ケルト神話の物語を書かせたら、サトクリフの右に出る人はいません!美しい言葉遣いで、クーフーリンの波乱の人生が語られます。これほどクーフーリンの人生を詳しく書いた本は、多分日本にはこれ以外ないです。

難を言えば、絵がチャチですね……。

黄金の騎士フィン・マックール


「炎の戦士クーフーリン」と合わせて買いたい一冊!

日本には馴染みのないフィン・マクールの人生を詳しく書いた、貴重な本です。

マンガもあるぞ

ケルト関係のマンガもありますよ。神話は書いてないですが……。

エロイカより愛を込めて




知る人ぞ知る名作、青池保子の「エロイカより愛を込めて」ケルティックスパイラル編です。泥棒で伯爵の主人公が、ケルトの黄金を求めて活躍するストーリー。コメディなのですが、随所にケルトのロマンが散りばめられています。

イギリスや、フランスの人々のケルトに対する愛情の深さ。数々のケルトの遺跡が出てくるのも魅力ですね。

妖精王


巨匠山岸涼子の大傑作!この北海道の大自然を舞台に、ケルト神話の世界が繰り広げられるというファンタジーです。妖精たちの世界に引き込まれてしまった主人公ジャック(日本人だよ)が、妖精王となってダーク・エルフの世界へ旅立つというストーリー。

このマンガは、なんと準主役がクーフーリンという激レア、国宝級のお話です。しかも、このクーフーリン、あり得ないほどストイックでカッコいい騎士ぶり。わたしはこのマンガを読んでケルト神話に興味を持ちましたね。

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