アーサー王ってどんな人?意外と情けない王の生涯を五分で解説

2019年12月31日

「円卓の騎士」を集めて、多くの冒険物語を残したアーサー王。この王の名前を知らない人はいないのではないでしょうか。

しかし、名前は知っていても「じゃあ、何をした人?」というのは意外と知らないですよね。実は、アーサー王は中世騎士物語の主人公のくせに、本人はほぼ冒険なし。活躍ゼロ。助けられてばっかりで、超がつくほど情けない王様です!

今回は、そんなアーサー王の知られざる人生を解説します!

ざっくり紹介!アーサー王の生涯

まずは、アーサー王はどんな人生を送ったのか説明します。

アーサー、聖剣カリバーンを手に入れる

アーサーの父はユーサー・ペンドラコン王、母は美人のイグレーヌ姫。アーサーは王子でしたが、ユーサー・ペンドラコン王の不倫の結果誕生したため、部下に預けられて一般人として育ちます。

まもなく、ユーサー・ペンドラコン王は死亡。いろいろあって、魔術師マーリンが教会に聖剣カリバーンをぶっさし、「これが抜けたら次の王になれるよ」と宣言。誰がチャレンジしても抜けなかったのですが、少年アーサーがアッサリ引っこ抜きます。

「次の王はアーサーだ!」

と、マーリンが全国に連絡。ここに、アーサーは王として即位したのでした。

アーサー、聖剣エクスカリバーをゲット!

即位したはいいですが、もちろん存在する反対派。アーサーは戦っている最中、あろうことかカリバーンが真っ二つに折れてしまいます。

「ああ、もうだめだあ!」

と派手に嘆くアーサー。するといつも涼しい顔のマーリンが

「平気平気!もっといい剣が手に入るよ」

と、アーサーを森の奥の湖に連れていきます。見ると、湖の真ん中から手が生えていて、その手が素晴らしい剣を握っているではありませんか!アーサーは船で湖の真ん中まで行き、剣をゲットしたのでした。

この聖剣の名こそ、エクスカリバー。この剣のパワーで、アーサーは国を治めて大勢の騎士たちを従えることになります。エクスカリバーは湖の妖精たちが作ったもので、アーサーの人生が終わったら、この剣は妖精たちに返却しなければなりません。

円卓の騎士集結!

都キャメロットに馬鹿でかい円卓を置き、そこに全国から大勢の騎士を集めます。この騎士たちが、国中でカッコいい冒険をするのです。アーサー自身は全然冒険しません。

一番有名なのは「聖杯探求」の旅。騎士たちが幻の聖杯を探す旅に出るのです。この聖杯をゲットしたのはパーシヴァルという騎士。でも、見つけたとたん昇天してしまいます。

ランスロットに妻を取られるアーサー

円卓の騎士で一番カッコよかったのはランスロットでしたが、あろうことか、ランスロットがアーサーの妻グィネヴィアといい仲になってしまいます!これで円卓の騎士たちもバラバラに……。

妻に裏切られてショックのあまり、アーサーはランスロットと戦って負けてしまいます。その上、実の息子モルドレッドにまで裏切られて、大けがを負ったアーサー。ついに死期を悟り、エクスカリバーを湖の妖精に返還します。

そして、自分も妖精たちに連れられて湖を渡り、妖精の国へ去っていくのでした。

アーサー王の性格は?

アーサー王は高潔で慈悲深く、公正な君主でした。彼の元に多くの騎士たちが集まったのも、アーサー王のこうした性格を騎士たちが尊敬していたからです。

しかし一方で、彼は優しいあまりに優柔不断で煮え切らない性格でもありました。ローマとの戦いで、命を落とした騎士のことを耳にすると

「何と哀れな……。もう退却しよう。別に面目が失われることはないだろう」

と、ヤル気をなくし、部下から「何を言ってるんですか!進軍しなきゃダメです」と叱咤されることも。

アーサー王の城はどこ?

アーサー王はログレス王国という「歴史上最も幸福な王国」をイングランド(現イギリス)に建国。その都はキャメロットです。大変美しくキラビヤカな城だったそうですが、イングランドのどこにあったのかは分かりません。

アーサー王の勢力圏は広大です。イングランド、コーンウォール、ウェールズ、フランスの一部まで及びます。

アーサー王のアイテムはこれだ!

アーサー王は高潔な君主。持ち物は案外少ないです。

聖剣カリバーン

アーサー王が岩から引っこ抜いた剣です。この活躍で、魔術師マーリンが「アーサーが真の王だよ」と宣言します。

でも戦いの最中、アッサリと真っ二つに。案外もろい聖剣ですね。

聖剣エクスカリバー

アーサー王と言ったらエクスカリバー!この剣の名前はだれしも聞いたことがあるでしょう!

湖から出ている手にもらった聖剣です。妖精が鍛えた剣で、太陽のように光り輝きます。

剣を手に入れてニヤニヤしてるアーサーに、マーリンは

「剣と鞘と、どっちがお気に入り?」

と質問。

「もちろん、剣だよ」

とアーサーが答えると、マーリンは首を振って、

「あなたは見る目がありませんね。鞘のほうがすごい魔術がかかってるんですよ。あなたはいずれ身を亡ぼすでしょうね」

と縁起でもないことを言います。

円卓

円卓の騎士を座らせる、巨大な丸テーブルです。このテーブルは、アーサーがグウィネヴィア姫を娶ったときに、彼女の父親から嫁入り道具として持たせたものです。

騎士たちを座らせるテーブルが円である意味は、「この席に座る者たちに上下関係はなく、皆、家族である」という気持ちが込められているのです。

アーサー王の家族は?

アーサーは結構大家族です。

父、ユーサー・ペンドラコン王

イングランド王で立派な王だったそうですが、女癖は悪いです。

母、イグレーヌ姫

ティンタジェルの美女。もともとはティンタジェル公の奥さん。しかし彼女に横恋慕したユーサー・ペンドラコン王が、マーリンの魔法を使ってティンタジェル公に変装。うまうまとイグレーヌ姫のベッドにもぐりこんでアーサーを産ませたのです。

養父エクター卿

赤ちゃんアーサーを預かって育てた人。いい人だよ。

兄ケイ卿

エクター卿の息子。アーサーが王になったからエラくなれた人。超ラッキー。

妃グウィネヴィア

ロデグランス王の姫。超美人。円卓を持ってきたのはこの人。でもランスロットと浮気したよ。

姉モルゴース

エクター卿の長女。ロット王に嫁いで、円卓に騎士になるガウェインを産みます。

でも、アーサーと浮気してモルドレッドを産みます。

息子モルドレッド

アーサーがランスロットと戦ってた時、キャメロットを乗っ取った息子。しかも父親アーサーに致命傷を負わせた親不孝者。

魔女モルガン・ル・フェイ

エクター卿の三女。魔法使いで、アーサーに悪いことばっかりするよ。

この人がエクスカリバーを盗んだために、アーサーは運から見放されます。

《おまけ(^^♪》アーサーは実在した?たぶん、この人がモデル!

アーサー王がホントにいたわけはありませんが(いたら困るよ)、「多分この人がネタになった人物だ!」というのはいます!

その名も、ズバリ「アーサー将軍」。そのまんまです。六世紀頃の人です。

そのころ、イギリスはローマの支配下になったり、サクソン人たち(東からイギリスを狙ってやって来た、イギリスにとってはメーワクな民族だよ)が侵略しようとしてたりして、けっこうヤバい状態でした。

「このまんまじゃ、ブリトン人(イギリス人)はサクソン人の奴隷になっちゃうかも!どうしよう!」

というピンチの時、まさに綺羅星のごとく立ち上がったアーサー将軍。彼は見事にサクソン人を撃退。彼は幾度も勝利をおさめ、ついにブリトン人諸民族軍隊の総司令官に!そしてベイドン・ヒルの戦い(覚えなくていーよ)で圧倒的な馬鹿勝ちをしたのでした!

まさに、イギリスの守護神アーサー。彼をたたえる人々の思いが、おそらくアーサー王伝説を産み出したのだろうと推測されます。(彼の死後、イギリスはアッサリ征服されたのですが……)

この将軍アーサーの功績は、映画「キング・アーサー」に描かれています。興味あったら見てね。

まとめ

長々と、ご苦労様でした。アーサー王は有名な王様ですが、実は自分自身はあまり活躍することはありません。

「素晴らしい円卓の騎士たちを上手にまとめ、それによって平和な王国を作った」、人を使うのが上手な経営者タイプだたのかもしれませんね。

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