神話ログ

四十七士でおすすめの絵本

こないだ泉岳寺の記事を書いたので、ちょっと付け足しです。

わたしは北欧神話やケルト神話ばかり書いていましたが、実は四十七士とかの日本の古典も大好きです。中学の時は平家物語を読破(かなり暗唱しました)。日本書紀、大鏡、太平記もどんどん読んでました。

そーゆーわたしなので、子供らにも古典のすばらしさを知ってもらいたいと思い、いろいろ絵本を揃えました。今回は、そのわたしが感服した神レベルの絵本を紹介します!

今こそ、講談社の絵本!

我が家の絵本は二百冊を超えますが、ついにわたしがたどり着いた神絵本はこれです!

戦前に発行された、「講談社の絵本」!

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これはその頃の講談社の社長、野間社長が一大プロジェクトで制作した絵本のシリーズだそうで、四十七士をはじめ、楠木正成、牛若丸、豊臣秀吉など、無茶苦茶いっぱいあります。

それのどれをとっても、とにかく絵が美しい。全部正当な日本画です。表紙を見ればお分りでしょうが……。当時の画壇の頂点に立つ人たちをやとって書かせたのだそうです。文章もまた高級! 今の絵本のように甘っちょろくありません。さすが戦前……。「必ず仇を取ってやるぞと、形見の短刀を固く固く握りしめるのでした」とか書いてあります。

これはわたしの一押しのシーン。

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赤垣源蔵です!まさかこの人に絵本の中で出会えるとは……。

この悲壮感漂う横顔をご覧ください!源蔵の涙に詰まる声が、今しも聞こえてきそうではありませんか!

この、源蔵の前に置いてあるとっくりが、わたしが泉岳寺の土産物屋で買ったやつです。うらやましいでしょう。

こんな本もあるよ

わたしはこの講談社の絵本を、復刻版で手に入れました。全24冊です。その中にはこんな本も……。

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山中鹿之助です。この人は今や忘れ去られてる感がありますよね。こんなにカッコいいのに……。これは、巻末に尼子十勇士の物語もあって、ものすごいお得感です。

こーゆー本を読ませてた結果……

うちの子供らは五歳と三歳ですが、こうした本を読みまくった結果、「泉岳寺に行きたい」と言い出し、おじいさんおばあさんに混ざってお寺で盛り上がってました。

お寺で出会ったおじいさんは、四十七士の絵本を見て「よく読んでた!懐かしい」と大喜び。初対面のおじいさんと話が盛り上がりました。

ただし……。この本は子供が自力で読めるものではないので、親は大変です。全部カタカナです。
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