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ガウェインは円卓の騎士のリーダー!五分で分かるガウェインの生涯

円卓の騎士の中で、ランスロットに次いで有名人なのはガウェインです。

アーサー王の親戚であり、深く信頼されていたのはもちろん、アーサー王伝説の最後でランスロットと激しく対立。伝説のストーリーに大きくかかわってきます。

このページでは、そんなガウェインの生涯とその性格を分かりやすく説明します!

簡単に紹介。ガウェインの生涯

ガウェインの出生と最期をざっくり説明します。

ガウェインはアーサー王の甥

アーサー王にはモルゴースという姉がいます。。彼女はアーサーの育ての親エクター卿の娘なので、血は繋がってはいません。モルゴースはロット王という王様に嫁いで、ガウェイン、ガヘリス、ガレスという息子を産みます。

アーサーはこの甥たちを大変かわいがったのでした。彼らは皆、成長して円卓の騎士に加わります。

つまり、ガウェインはアーサー王の血縁なのです。

ガウェイン、ランスロットに復讐する

ガウェインとともに、円卓の騎士のリーダーだったランスロット。彼はあろうことかアーサー王の妃グウィネヴィアと不倫の恋に落ちます。そしてあっという間に恋はバレて、ランスロットとアーサー王は敵対することに。

これだけでもガウェインが怒るのは当然のことでしたが、なんとランスロットは城から逃げるときに、ガウェインの弟たち、ガヘリス、ガレスを惨殺したのです。

二人の弟を失ったガウェインの嘆きは激しく、「ランスロットが死ぬか、わたしが死ぬかだ」と宣言し、どこまでもランスロットを追い続け、戦い続けたのです。そしてついに、ランスロットから深い傷を負って倒れてしまいます。

けれども、最後には窮地に追い詰められたアーサー王のために、ランスロットに「恨みを捨てて王を助けてほしい」と手紙を書き、息絶えるのでした。

ガウェインの性格は?

ガウェインの性格は、とにかく真面目!忠実!そして、情熱的です。アーサー王の命令には絶対ですし、アーサー王の旗色が悪くなっても、どこまでもお供します。

でも、ただ忠実無比な騎士ではなく、怒りに駆られると何をするか分からない人間でもあります。ランスロットが弟たちを殺したときの彼の怒りはすさまじく、ランスロットもビビりまくるほどでした。

まるでナウシカの目が真っ赤になったオウムのように怒り狂うガウェイン!ですが、最後にはアーサーのために怒りを捨て、ランスロットを許すガウェイン。やっぱり自分のことより主君を思う、いい男です!

ガウェインの持ち物

ガウェインはいろいろないきさつで、いろいろアイテムを持っています。ここでは代表的なものをいくつか。

愛馬グリンゴレット

五芒星の羽織

五芒星は神秘の力があると古来考えられています。ガウェインはこの印がお気に入りで、鎖かたびらの上にはおる羽織と、盾にも五芒星を描いていました。

緑の帯

「これをつけてると、どんな敵から攻められても傷がつかないのよ」と人妻に誘惑されて貰い受けた帯。「ガウェインと緑の騎士」というお話に出てきます。

ガウェインの身内

ガウェインには親戚兄弟が何人かいます。その兄弟も円卓の騎士です。

アーサー王

ガウェインの叔父

ロット王

ガウェインの父親。オークニー国の王

モルゴース

ガウェインの母親。アーサー王の姉

アグラヴェイン卿

ガウェインの弟。モルドレッド卿と一緒に、ランスロットを陥れようとして、逆にランスロットに殺される。

ガヘリス卿とガレス卿

ガウェインの弟。二人ともランスロットに殺される。ガウェインはこの二人のためにランスロットに復讐を誓う。

ラグネル姫

ガウェインの奥さん。魔法にかけられて醜い姿をしていたが、ガウェインの親切心で魔法が解け、元の美しい姿になる。

ガウェインの弱点

実は、ガウェインはお日様がさんさんと差している午前九時から午後三時の間だけ、メチャクチャ強いという特異体質の持ち主。まるでアサガオみたいな騎士でした。これを知っているのはアーサー王だけで、二人は必死に隠していたのですが、最後にランスロットにバレて重傷を負わされました。

とにかくガウェインはいい人

ここまで読んでくださった方、お疲れ様です。

ガウェインは激情派で、特異体質の持ち主でもありますが、でもそれを差し引いても親切で忠誠心の強いいい人です!また、別にガウェインの活躍話を書くので楽しみにしててね。
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