【北欧神話】ヴァイキングってどんな人?北欧神話を残した人々

2019年5月7日

そもそも、ヴァイキングってどんな人たちだったの?

北欧神話の物語を知る前に、そもそもこの神話を作った人たちはどんな人たちだったのか?

北欧神話は、世界に数ある神話の中でも、独特の世界観と性格を持っているので、ヴァイキングの性格を知らなければ「なんだかよく分からない……」ということになりかねません。

ここではヴァイキングについて簡単にご紹介いたしましょう。

ヴァイキングは海を冒険する人たち

世界史の教科書をめくると、ヴァイキングについて「入り江の民」と書いてあります。

これは実に言い得て妙で、彼らは「海に生きる人たち」なのです。

彼らがもともと住んでいたスカンジナビア半島は万年雪積む北欧。

氷と雪に閉ざされた、厳しい環境なのです。

一応農耕もしていたようですが、あくまで「一応」。副業レベル。

本業は漁と、そして海賊でした。

他国の船を襲い、積み荷を奪って、それを売って商売していたのです。

大地の実りが期待できない土地に住む彼らにとって、殺しも盗みもごく当たり前の稼業だったのでした。

8世紀から10世紀にかけて、人口爆発により故郷を追われたヴァイキングは、海を越え、川をさかのぼり、新天地を求め未知の旅に出ます。

イギリスを征服、フランスの一部も征服。

ドイツとロシアも荒らしまくり。

征服と略奪、そして冒険。

その冒険の果てに、彼らは歴史を変える大発見をします。

ヨーロッパを飛び出して、大西洋にまで飛び出していったヴァイキングたち。

彼らは果てしない海の旅の末に、グリーンランドと、そしてアメリカ大陸を発見したのでした。

コロンブスが大陸を発見する、500年も前の話でした。

彼らの残した歌

殺しと盗みが生活のヴァイキングたち。

彼らの残した北欧神話も、歌っていた歌も、彼らの勇敢で向こう見ずな性格がよく表れています。

ここでは有名な歌を一つ。

「人の称賛と好意を得る者は幸福なり

口重く 思慮深く 戦に臨みて勇敢なれ

なんぴとも死ぬまで明朗快活 果敢なれ

財は滅び 身内は死に絶え 己もまた死ぬ

されど滅ぶことのなきは己が得たる誉なれ」

北欧神話とヴァイキングたち

本業が海賊のヴァイキングたち。

その彼らが残した神話は、彼らの性格がそのまま表れています。

だまし討ち、仇討ち、盗賊行為、恐喝、なんでもありです。

神様すらも泥棒します。

そしてその根底に、運命に翻弄される悲しみ。

海賊稼業とは、一見好き勝手にやっているように思えますが、その反面、常に彼らは剣に身をさらして、命の危険に立ち続けていたということです。

いつ死ぬか分からない。

冒険に出たら、もう帰れないかもしれない。

その危機感と、運命に対する恐怖が、神話に悲しみの色付けをしたのかもしれません。

北欧神話は単なる盗賊の話ではありません。

運命の大きさに対する人間の小ささを、壮大なスケールで描いているのです。

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