【日本神話】サメは神様だった?!実はサメだらけの日本神話!

2019年4月24日

私事で恐縮ですが、三崎のマリンパークへ行ってきました!

すごいですね、あそこは。子供はビビりまくっていましたが、サメ、サメ、サメのオンパレード。入り口には大人より巨大なサメの口の化石があるし、水槽にはサメがうじゃうじゃ。お土産にはサメの歯が売っているんですよ。

わたしは別にサメは好きでも嫌いでもないのですが、そのおびただしいサメを見つつ、ふと思い出したことが。

日本神話ってサメがよく出てくるんですよ!

日本の海って、けっこうサメが多いですからね。漁をしつつ生計を立てていた、海人(あま)と呼ばれる人々はサメを恐れつつ尊敬していたのかもしれません。網を食いちぎられるとか、魚を食い尽くされるとか、船を襲われるとか、かなりひどい被害を受けていたようですし。

今回は恐ろしいサメ、セクシーなサメ、人間型のサメの三つの話を紹介します!

恐ろしいサメ!因幡(いなば)の白兎(しろうさぎ)

昔、オオクニヌシ(大国主)という神がいました。彼には八十神(やそがみ)と呼ばれる大量の兄さんたちがいて、この兄さんたちにまるでシンデレラのようにこき使われていました。

ある日、島に住んでいる一匹のやんちゃな白ウサギが本土にわたりたいと思い、頭の悪いサメたちをはめてやろうと思いました。

「おいおい、サメ君たち、君たちが一体何匹いるのか数えてあげるよ。一列に並んでちょうだい」

アッサリ利用されるサメたち。一列に並ぶと、サメの橋になって本土まで届きました。ウサギはその上をぴょんぴょん飛んで、対岸へ到着。

「やったー!本土に着いたよ!」

と、思わず叫んでしまいます。騙されたと知ったサメは激怒。ウサギを捕まえて皮をむき、赤剥けウサギにしてしまったのでした。(食べちゃえばいいのに……。という疑問は置いときましょう)

そこに通りかかったのは意地悪な八十神。号泣しているウサギに「海の水で洗って風に当たればよくなるさ」と大ウソをつきます。これで騙されるウサギもバカですが、しょせん動物。傷口に塩でさらに悪化してしまいます。

後から遅れて、オオクニヌシがやってきました。オオクニヌシは心優しい神だったので、「真水で洗って、ガマの綿毛を付ければ治るよ」とまともな治療法を伝授。一瞬で完治して感涙にむせぶウサギは、「あなたはきれいなお姫様をゲットできるよ」と予言してバイバイするのでした。

本で読みたいという方は、この絵本のシリーズがおすすめですよ。
最近、日本神話の絵本は絵がチャラくて安っぽいのが多いのですが、これはとっても真面目で品のいい作品です。

セクシーなサメ!トヨタマビメ(豊玉姫)のお産

詳しい事情はすっ飛ばしますが、ホノニニギの息子海幸彦(うみさちひこ。おいしそーな名前ですね)は釣り針を落として竜宮まで探しに行きます。彼はそこで海の神の娘、トヨタマビメに出会い、彼女は一瞬で一目ぼれ。(海幸は超ド級のハンサムだったらしい)

トヨタマビメの猛烈なアタックで、海幸彦はわけもなく竜宮でもてなされる身に。なんと三年もおもてなしは続きます。「ヤバい。そろそろ帰らなきゃ……。そう言えば釣り針を探しに来たのに、まだ探してなかったし」と、今更気づいた海幸彦。海の神は「ハハハ、造作もないこと」と、サメを集めてあっという間に探させます。陸地に変えるときもサメにまたがり、あっという間に海幸彦は家に帰ったのでした。

するとその後、トヨタマビメが海幸彦の家までやってきて「妊娠したのよ。あなたの子だからここで産むわ」と告白。なぜか鵜(う)という鳥の羽で作った屋根の産屋を製作して「故郷ではこうするのよ。女はみんな、子どもを産むときは元の姿で産むものよ。絶対のぞき見しないでよ」と言って、その奇妙奇天烈な産屋に引きこもり。

こういわれると、逆にのぞき見したくなるのが人情というもの。「元の姿ってなんだろ……。そういわれると気になる!」と、自制心の全然ない海幸は即、のぞき見。すると……なんとトヨタマビメは八尋(やひろ)もある巨大なサメだったのです!海幸彦は腰を抜かさんばかりにビビって、スタコラ逃げてしまいました。

傷ついたと同時にキレたトヨタマビメ。「これからもずっと、海と陸とを行き来したいと思ってたけど、もう離婚よ!恥ずかしくってそばにいられないわ」これまでは海と陸は異次元トンネルのような、自由に行き来できるルートがあったらしいのですが、姫はこの道を完全にふさいでしまい、海と陸は別の世界になってしまったのでした。

この話は「日本人なら知っておきたい日本文学」というマンガに四コマで載っていますよ。この四コマが絶妙なセンス!恥をかきたくない人は、電車の中で読んではいけませ。このマンガはヒジョ~に面白くて為になるのでぜひご一読を。あの「日本人の知らない日本語」の別バージョンです。

人間型のサメ。まるでハリウッドな姿!

なんと、半魚人のようなサメもいたんだとか!小泉八雲によれば、彼らは竜宮に住んでいて、墨を塗ったくったような真っ黒の顔をして、目はエメラルドの色だったそうな。魚のくせに、数日間は陸に上がっても生きていたそうです。サメなのに心優しく、嘘をつけない性格。よく泣く彼らの涙は赤く、それが固まるとルビーになったのです。

まとめ

日本神話にはよく動物が出てきますが、その中でもサメは多いです!日本人は海の民族ですから、海の強い生き物サメは、古来日本人の恐れの対象だったのでしょう。

でも、古事記には「サメ」ではなく「ワニ」と表記されていまして、「日本にはワニなんかいないんだから、これはサメのことだよ!地方ではサメをワニっていうし、大体話の舞台が海じゃないか」という説と、「きっと昔は日本にもワニがいたんだよ!今は絶滅しちゃっただけさ!」という説があります。

わたしはサメだと思いますよ。九州や沖縄では、今もサメの口を戸口につるしてお守りにしていますし、やっぱり日本は海に囲まれた国ですからね!