名探偵コナンに登場!青銅の巨人タロスはギリシャ神話由来

アニメ名探偵コナン、第936話に「青銅の巨人タロス」が登場したそうです!

フィギア会社に行ったコナンはじめとする少年探偵団たち。そこには神話の登場人物や、架空の乗り物のフィギアが勢ぞろい。(こんな会社あるならわたしも行きたい!)中でも一番巨大だったのは、青銅の巨人タロス。少年探偵団たちは一目で「タロスだ~!」と理解し、周囲を仰天させました。なんで小学生がこんなマイナーな神話を知っているのか……。

ネットでも話題になり、彼らが「神話に詳しすぎる……」「なんで元太まで知ってるの?」と突っ込み多数。

さて、少年探偵団ごひいきのタロス。この謎の巨人はいったい何者なのか?詳しくご説明します!このページを読めば、あなたもコナンに一歩近づけますよ!

タロスは古代のマグマ大使みたいなやつ

マグマ大使というたとえが古いですが……。(知らなかったらごめんね。手塚治虫のマンガです。笛を吹くとやってくる超巨大なロボット。ロケットに変身するんですよ)

つまり、タロスとは古代のロボット。現代の感覚でガンダムとかマジンガーzみたいな超巨大ロボなのです。古代ですから鉄はないです。全身が青銅でできていまして、ギラギラ光っていました。見た目すごそうですね。

舞台はクレタ島。その昔、浮気者の大神ゼウスは正妻がいるくせにエウロパという可愛い人間の王女をかっさらい、このクレタ島に隠してここを愛の巣にしていました。そのとき、エウロパを守るためにこの青銅の巨人をプレゼントしたそうです。

(異説として、ダイダロスが作ったとも言われています。ダイダロスは翼を付けて飛んだことで有名なイカロスの父親で、エジソンみたいな発明家。ただし、ダイダロスはエウロパよりずっと後世の人物ですから全然違うストーリーになりますね)

この巨人タロスを作ったのはゼウスの正妻ヘラの息子ヘパイストス。(息子に愛人のボディーガードを作らせるあたりサイテーですね)ヘパイストスは天才発明家なので、こんな古代にマグマ大使が作れるのです。

タロスはすごいロボットだった!

なんでわたしがわざわざマグマ大使なんて古いたとえを使ったのかと言いますと、このタロスはガンダムみたいに人間が操るタイプのロボではなく、自分の意思をもって勝手に動くロボだったからです。

彼は毎日クレタ島を三回歩き回って、敵の船が近づいてくるのを発見すると、大石をボンボン放り投げて撃退。敵の数が多いと、なんと白熱してものすごい熱を出し、ジュッと敵をやっつけてしまったとか。(これだとクレタ島の住民もやられるのでは?という突っ込みはなしのこと)

クレタ島は、古代クレタ文明が栄えた地。城壁がないことで有名です。よっぽど平和だったの?と思ってしまいますが、そんなことあるはずがなく、周囲はエジプトやヒッタイト、ミュケナイなど強敵に囲まれていました。

それでも城壁がいらなかったのは、世界初の巨大ロボタロスが守っていたから!というのが、神話ファンの一度は描くロマンですね。

タロスを倒したのは魔女メディア

そんな無敵のタロス。このロボを倒したのは、なんと人間の女性でした。

アルゴー号という大勢の英雄が載った船(ヘラクレスとかオルフェウスなど、50人くらいが乗船して、エーゲ海を横断、黒海の向こう側まで行く大冒険をしていた)がクレタ島を通りかかったとき、例によってタロスが彼らを苦しめます。

弱り切ったアルゴー号の船員たち。キャプテンのイアソンもなすすべはありませんでした。そこに名乗りを上げたのが、イアソンの新妻メディア。

彼女は人間ですが魔術に長けていて、タロスの弱点も知っていたのです。

タロスの唯一の弱点はかかと。全身を青銅で包まれたタロスですが、この部分だけは皮膚が柔らかいのです。このかかとに太い血管が通っていて、この血管を切れば血液がすべて流れ出て死んでしまいます。

メディアは呪文を唱えつつタロスに近づき、金縛りにかけると素早くかかとを切り、見事倒してしまったのでした。

タロスはマイナーだけど人気者!

以上、タロスの人生(?)を大急ぎでまとめました。

タロスはギリシャ神話でもかなりマイナーな存在。アルゴー号の冒険物語でも、タロスのエピソードははしょって書いている書物が多いです。

ですが、記録に残っている限り、人類が自分で動く金属製の人形を描いたものは、このタロスが初めてです。つまり、このタロスこそ巨大ロボの前身なのです。

「正義のために戦う巨大なロボット」は、人類が神話の時代から思い描いてきた夢なのかもしれませんね。